『働くミレニアル女子が身につけたい力ーEMPOWERMENTー』著:大崎麻子

「与えられた仕事を一つひとつ誠実にこなすこと。それが次の仕事のドアを開けてくれる」 

 

女性の幸せ、男性の幸せ、などというものはありません。あるのは人として幸せかどうか、です。 

 

エンパワーメントとは、単に「自己責任で生きる」ための術を身につけるのではなく、地域や社会と繋がり、色々な人たちと「助け合いながら生きる」「より良い社会を築いていく」ための術を身につけることを提唱する考え方です。 

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「自分の意思を持ち、自分で決めながら、自分らしく生きていこう」と決心したら、エンパワーメントの4つの要素を思い出してください。

健康、教育、経済力、社会・政治参画

 

WORKを単に「職業」や「収入源」といった「経済活動」として限定的に捉えるのではなく、「人間が幸せに生きていくために必要な活動」として、幅広く捉えようというのです。

そして、WORKを上図の4つに分類しています。

①有償労働(Paid Work):報酬のある仕事・職業

②無償ケア労働(Unpaid Care Work):主に家庭内で行う、家事、育児、介護、看護などの人の「お世話=ケア」に関する労働

③ボランティア活動(Volunteer Work):PTAや町内会などの地域活動や社会奉仕・社会貢献活動など、報酬のない労働

④創造的な活動(Creative Work):音楽やアートなど、自分の創造力を使って、何かを生み出したり、表現したりする活動

 

まずは、

①「事実」と「意見」を区別する力

②「根拠」を言葉にする力

というクリティカル・シンキングの基本的な力を身に着けましょう。

それに加えて、

③「聞き流す力」

を身につけておけば、自分で納得できる選択ができるようになります。

 

私たちのまわりにある「呪い」は、客観的な根拠のない「意見」にすぎません。

でも、「呪い」だけあって、それはそれは根強く私たちの心の中や社会に浸透しています。「呪い」から解放され、自分らしく、幸せに生きていくためには、まずは、「それって事実?それとも意見?」と自分に問いかける習慣をつけることです。

その物差しをちゃんと持っていれば、段々、「呪い」を見抜けるようになります。

それが、健全な批判精神に基づいた思考、つまり、クリティカル・シンキングの土台です。

 

王子様に「発見される」のではなくて、自分が自分を「発見する」のです。

 

働くミレニアル女子が身につけておくべき力は、

①働き続ける力

②学び続ける力

③助けを求める力

④繋がる力

の4つだと思います。

 

 

読みやすく、分かりやすかった。

ついこないだ、ミニレクチャーで個人と社会の関係について話したばかりで、自分の考えと共通する部分が沢山あって嬉しかった。

自分で自分の幸せを決められる部分もあるけれど、社会のありようで変わる部分もかなりあるのだから、皆で社会に働きかけて、より良い社会にし、皆の幸せをより増やしていきたいなあ。

一つ一つの選択肢を納得しながら説明できるようにしていきたいな。